怪しい広東語村は広東語情報満載!

じんましん

香港式、オーダーメード・パソコン

1996年頃に私が購入した2代目のWindowsパソコンは、香港の深水渉(シャンスイポー)という、小さなパソコンショップがいっぱい集まった、当時香港で最も活気のある場所でした。
小さなショップが並んだ雑居ビルの狭い通路を1時間以上も歩き回り、自分の希望に合ったスペックのパソコンをオーダーメイドで作ってもらうのです。
CPUからキーボードに至るまで、そのショップで扱っている物なら、何でも自由に組み合わせることができます。

独特のシステム

店によって金額やパーツがまちまちなので、ある程度候補となる店が決まったら、希望するスペック・オプションを伝えた後、その場で見積もりをもらい、値段の交渉を行います。その後、店員がPCの組み立てを始めますので、あとは完成を待つだけです。(だいたい1,2時間)
これは、香港だけでなくアジア独特のシステムだと思います。
完成するまで、近くのマクドナルドで時間をつぶし、再度ショップに戻って、目の前で動作確認を行います。
料金の支払いが終わったらいよいよお持ち帰りです。
SONY製の17インチモニターとATサイズの本体を抱えて、汗をかきながらタクシーで持って帰ったのを覚えています。
当時Pentium-150ベースのパソコンで、20万円ぐらいだったでしょうか、今となっては骨董品ですが、当時はハイエンドの仕様でした。
さて、これからがタイトルの「引っ越しで得た物」とオーダーメイド・パソコンとの関係です。

香港式高層マンション

私が住んでいたのは、香港では典型的な高層マンションで、家賃が10万円ぐらいでした。
今から約10年前の香港で、10万円のマンションというと、それなりに広そうな気がしますが、実際はかなりの築年数が経った物件で、しかもワンルームマンションに毛が生えた程度の広さでした。
はっきり言って値段の割には狭くてぼろいマンションでした。
まあそれでも住めば都で、少ない家具に囲まれながら快適に暮らしていました。
ところが、住み始めて後数ヶ月で1年というある日のことです。ポストの中に、広東語で書かれた一枚の手書きのメモが...。

紙切れの中身

何のことか分からなかったので、会社に持っていって香港人の同僚に訳してもらうと、それは「引っ越して部屋を明け渡して欲しい」という家主からの手紙だったのでした。
特に私に非があったわけではなく、一方的な家主の都合でしたが、その時はとにかくかなり焦りました。
ところが別の同僚から教えてもらって後で分かったのですが、香港の法律では店子(借りている人)の権利が守られているらしく、一方的な家主の要求は聞かなくてもいいというのです。
結局、弁護士を通じて話し合ったところ、弁護士費用、新しいマンションの敷金、2ヶ月分の家賃の全てを、家主が支払うことで同意したのです。
結局、同じ敷地の別の棟に空き部屋があり、家賃もほとんど変わらなかったので、そこに引っ越すことに決めました。
敷金は元の家主に請求してもらい、2ヶ月分の家賃約20万円は自分の口座に振り込んでもらいました。
さて、この2ヶ月分の家賃、ちょうど最初に説明したパソコンの金額と同額なので、使い道はもうおわかりですね。
このパソコン本体、ディスプレイはとっくの昔に廃棄しましたが、キーボードは今でも現役で使っています。