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増殖する違法CD

香港式、オーダーメード・パソコン

最近はあまり騒がれなくなりましたが、当時海賊版のCDは様々な場面で物議を醸し出していました。
違法CDで当時巷に出回っていたのは3種類です。音楽CD、パソコンのソフト、そしてビデオCDです。日本ではあまりVCDが流行りませんでしたが、香港をはじめとしたアジアでは大人気でした。

レンジでチーン

最初に違法CDがブレイクしたのは、皆さんもご存じの通りパソコンのソフトです。当時は、モンコック界隈で堂々と販売されていました。
香港は一応英語圏ですので、販売されていたのはほとんどが英語ソフトつまり米国からの輸入品のコピーでした。中にはCADソフトのように、正規版なら何十万円もするものが、HKD20そこそこで販売されていました。
私はシャンスイポーの地下にある店に良く足を運びましたが、まだそれ程大規模な海賊版作成は行われていなかったようで、
これには米国も国を挙げて抗議した結果、パソコンソフトは一時的に影を潜めました。

香港式高層マンション

私が住んでいたのは、香港では典型的な高層マンションで、家賃が10万円ぐらいでした。
今から約10年前の香港で、10万円のマンションというと、それなりに広そうな気がしますが、実際はかなりの築年数が経った物件で、しかもワンルームマンションに毛が生えた程度の広さでした。
はっきり言って値段の割には狭くてぼろいマンションでした。
まあそれでも住めば都で、少ない家具に囲まれながら快適に暮らしていました。
ところが、住み始めて後数ヶ月で1年というある日のことです。ポストの中に、広東語で書かれた一枚の手書きのメモが...。

紙切れの中身

何のことか分からなかったので、会社に持っていって香港人の同僚に訳してもらうと、それは「引っ越して部屋を明け渡して欲しい」という家主からの手紙だったのでした。
特に私に非があったわけではなく、一方的な家主の都合でしたが、その時はとにかくかなり焦りました。
ところが別の同僚から教えてもらって後で分かったのですが、香港の法律では店子(借りている人)の権利が守られているらしく、一方的な家主の要求は聞かなくてもいいというのです。
結局、弁護士を通じて話し合ったところ、弁護士費用、新しいマンションの敷金、2ヶ月分の家賃の全てを、家主が支払うことで同意したのです。
結局、同じ敷地の別の棟に空き部屋があり、家賃もほとんど変わらなかったので、そこに引っ越すことに決めました。
敷金は元の家主に請求してもらい、2ヶ月分の家賃約20万円は自分の口座に振り込んでもらいました。
さて、この2ヶ月分の家賃、ちょうど最初に説明したパソコンの金額と同額なので、使い道はもうおわかりですね。
このパソコン本体、ディスプレイはとっくの昔に廃棄しましたが、キーボードは今でも現役で使っています。